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堺市の整形外科、内科、リウマチ科、皮フ科、リハビリテーション科|たなかクリニック

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肩・膝の痛み

腰痛とともに誰もが感じやすい「肩の痛み」「膝の痛み」

ふだんの生活の中で、肩や膝に痛みやこりを経験したことのある人も多いのではないでしょうか。腰だけでなく肩や膝もまた、痛みがよく起こりやすい部位です。

肩と膝は腰同様に重要な関節で、これらの関節の複雑な仕組みによって、人は手を自由に動かすことができ、2足歩行することができます。ふだんの生活活動の中でもよく使われる関節であり、酷使してしまっていることもよくあります。

また、肩や膝の痛みは腰痛によって引き起こされる場合もあり、逆に腰が肩や膝の痛みの影響を受けることもあります。

膝の仕組み

膝には、大腿骨(だいたいこつ)、脛骨(けいこつ)<すねの骨>と腓骨(ひこつ)、丸い膝蓋骨(しつがいこつ)<いわゆる膝のお皿>の4つの骨が集まっています。
大腿骨の先端は2つに分かれていて、前では前十字靱帯(ぜんじゅうじじんたい)、後ろでは後十字靱帯(こうじゅうじじんたい)がその間に入り込み、大腿骨と脛骨をつないでいます。また、大腿骨と脛骨の間には、線維と軟骨(なんこつ)でできている半月板(はんげつばん)があります。半月板は半月から三日月になるときの月の形をしていて、膝の内側と外側に1枚ずつ並んでいます。一般に「膝関節」とは、これらを総称していう大腿脛骨関節(だいたいけいこつかんせつ)のことです。

膝関節の靱帯(右膝)

大腿脛骨関節では大腿骨が丸く、脛骨は外側が丸くて、内側がくぼんでいます。そのため形が合わず、骨と骨の間が広くなっています。その間を靱帯が結びつけ、半月板がクッションとなって、筋肉とともに膝の動きをなめらかにしています。さらに前にある膝蓋靱帯(しつがいじんたい)、横にある側副靱帯(そくふくじんたい)が大腿脛骨関節を補強し、脱臼から守っています。また、膝蓋骨は膝の曲げ伸ばしのときに骨と大腿四頭筋(だいたいしとうきん)の摩擦を減らし、スムーズに動くための役割をも担っています。

膝関節の断面図(右膝)

関節が円滑に動くために、関節軟骨(かんせつなんこつ)や関節液(かんせつえき)が、機械における潤滑油のような役割を果たします。

膝は体の関節では最も大きな荷重を受ける関節です。歩いたり走ったりすると、膝には体重の5~7倍の力がかかります。また、方向転換などでも膝にはいろいろな方向に力がかかります。膝はまさに二足歩行を支えている関節といえます。
膝の骨の先端は、骨と骨が直接当たらないように表面が非常になめらかな関節軟骨という組織で覆われています。このため、膝が動いたときにもほとんど摩擦が起こさず、骨の端にかかる圧力も分散しています。
さらに、膝関節は関節包(かんせつほう)という袋に包まれ、その内側には滑膜(かつまく)があり、そこからヒアルロン酸という糖分でできた関節液が分泌され、関節軟骨同士が当たらないように関節包の中を満たしています。この関節液は体重がかかったときには力のかかる部分に濃縮して分布し、関節軟骨の間を広げる働きもしています。

膝関節

膝の痛みを引き起こす主な原因

膝の痛みを起こす原因はさまざまです。

●膝の関節軟骨(かんせつなんこつ)の磨耗や変性<変形性膝関節症>

●股関節や足などほかの運動器障害<身体運動に関わる骨、筋肉、関節、神経などにおける障害>の影響を受けている場合<変形性股関節症、O脚、扁平足(へんぺいそく)>

●関節リウマチのような全身の関節の病気

●感染症による関節炎<結核性関節炎など>

●転倒したときなどの膝の骨折、靱帯(じんたい)損傷、半月板(はんげつばん)損傷

●スポーツ障害

肩の仕組み

肩の痛みや肩こりに関係するのは、首と肩です。

首や肩は頭と腕の重さを支えると同時に、頭と腕がスムーズに動くような仕組みになっています。首には7つの頚椎(けいつい)があり、腰椎(ようつい)と同様、それぞれの頚椎の間には椎間板(ついかんばん)があり、クッションの役割をしています。また、頚椎の中には脊髄(せきずい)が通っています。頚椎の前方には肩に向かって鎖骨(さこつ)が張り出し、その先に肩関節があります。

狭い意味で呼ぶ「肩関節」は肩甲上腕(けんこうじょうわん)関節で、背中にある貝殻のような形をした肩甲骨(けんこうこつ)の浅いくぼみに、ほぼ球形の上腕骨(じょうわんこつ)の骨頭(こっとう)がはまっています。肩甲上腕関節はヒトの体で最も運動範囲が広い関節で、また体の真横ではなく、やや前のほうに付いているため、食べる、書くという作業がしやすい仕組みになっています。「肩関節」を広い意味で呼ぶときには、肩甲骨と鎖骨をつなぐ肩鎖(けんさ)関節、鎖骨と胸骨(きょうこつ)の間の胸鎖(きょうさ)関節なども含めます。

胸部と肩の骨

関節だけでなく、首から肩、背中にかけて三角形についている僧帽筋(そうぼうきん)や僧帽筋の下で肩甲骨を動かす肩甲挙筋(けんこうきょきん)、棘下筋(きょくかきん)、菱形筋(りょうけいきん)など多くの筋肉と腱の働きが、肩や腕をなめらかに動かします。

肩から背中にかけての筋肉

肩の痛みを引き起こす主な原因

肩の痛みや肩こりに関係する病気や症状は多彩です。

●腰そのものに起因する場合
•関節周囲の変性や炎症<四十肩・五十肩など>

●肩の周囲の病気・症状<胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)、後縦靱帯骨化症(こうじゅうじんたいこっかしょう)、頚椎椎間板(けいついついかんばん)ヘルニア、脊髄(せきずい)の炎症やがんなど>

●スポーツ障害<野球肩など>

●目に原因がある場合<眼鏡やコンタクトレンズが合っていない、緑内障(りょくないしょう)、白内障(はくないしょう)など>

●歯やあごに原因がある場合<虫歯、かみ合わせが悪い、顎関節症(がくかんせつしょう)など>

●内臓や全身の病気が関係する場合<頭痛、狭心症(きょうしんしょう)、肺がん、慢性胃炎、胃潰瘍(いかいよう)、十二指腸潰瘍(じゅうにしちょうかいよう)、胆石(たんせき)、胆嚢炎(たんのうえん)、肝炎(かんえん)、肝硬変(かんこうへん)、高血圧、糖尿病、関節リウマチ、うつなど)

たかが肩こりだとあなどれません。もともと肩こりを引き起こしやすい体形<頚椎(けいつい)のカーブが緩い、なで肩、首が長いなど>や、姿勢や動作<パソコン作業、運転、編み物などの手作業、荷物が重い、猫背、頚肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)など>、ストレスや不安、きつい下着や洋服、コートが重いなどの条件が重なると、さらに痛みやこりが増します。
いつもと違う激しい肩の痛みやこりを感じたり、いつまでも痛みやこりが長引く場合は、整形外科の受診をおすすめします。

腰の痛み

腰の仕組み

骨や筋肉、関節、靱帯(じんたい)、神経が連携し、体を支えています。

腰は上半身と下半身をつなぐ部分で、しなやかで、かつしっかりした構造になっています。

首から続く脊椎(せきつい)のうち、腰の部分にある5つの骨を腰椎(ようつい)と呼びます。腰椎の下には、仙骨(せんこつ)と尾骨(びこつ)があります。腰椎はおなか側の椎体(ついたい)と背中側に飛び出した棘突起(きょくとっき)や関節突起などの突起から成っており、その間を通っている脊柱管(せきちゅうかん)に神経<馬尾(ばび)や神経根(しんけいこん)>が走っています。椎体と椎体の間には椎間板(ついかんばん)があり、椎体を連結し、動作や運動などによる衝撃を和らげるクッションの役目を果たしています。椎間板の8割は水分で、中心部に髄核(ずいかく)という軟らかい流動体のような部分があり、その周囲の線維輪(せんいりん)という線維の束が中身を守っています。

腰椎を含む脊椎は椎間板や関節突起同士の関節、靱帯によってもつながり、守られています。また、周りの筋肉も腰椎を支えています。そして、脊椎特有のS字カーブを保っているのです。

このように骨、靱帯、筋肉、関節、椎間板が腰を支え、体の動きのなめらかさを保ち、衝撃の吸収を行っているのです。逆にいえば、これらの部分が傷ついたり、変形したりすると腰痛が出ます。

腰の仕組み

腰の痛み

腰の痛み

ふだん意識することはほとんどないのに、痛みがあるととても気になってしまうのが腰です。常に体を支え、動くときの軸になるため、腰痛がひどくなると、どんな姿勢をとっても痛みを感じ、何かをする意欲さえ失われてしまいます。腰は月へん(にくづき)に要と書くように、まさに体の要。痛みがあるときはもちろん、腰の仕組みを知り、姿勢や動作などを意識して、ふだんから大事にしたいものです。

最近、「ロコモティブシンドローム」という概念が提唱され、運動器<身体運動に関わる骨、筋肉、関節、神経などの総称>障害のために要介護となることを予防するための合言葉として使われています。「ロコモティブ」とは、移動できる能力のことを言います。骨や関節、筋肉などの機能が衰え、移動や運動が妨げられ、生活に支障が出るような状態を総称して、「ロコモティブシンドローム」と呼びます。

「ロコモティブシンドローム」には、「運動機能低下をきたす疾患」として、骨粗しょう症やそれに伴う圧迫骨折、脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)など腰の痛みを伴う症状・病気が挙げられます。

なぜ腰が痛くなる?

なぜ腰が痛くなる?

首から腰までつながる脊椎(せきつい)はゆるやかなS字カーブを保つことで、頭の重さを支え、運動や動作による衝撃を和らげています。また脊椎の周囲の筋肉や靱帯(じんたい)、腰椎(ようつい)の間の椎間板(ついかんばん)もその役目を果たしています。

ただ、激しい運動や悪い姿勢、長く同じ姿勢を続けたことで骨や筋肉などが疲労したり、変形したりすると腰痛が出ます。加齢や運動不足などで腹筋や背筋といった筋肉が衰えたり、骨や靱帯、関節が変性したりすると、やはり腰が痛み始めます。さらには、内臓の病気やうつなども腰痛を引き起こします。

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